田主丸中央病院は北に筑後川、南に耳納連山が連なる果樹栽培が盛んな久留米市田主丸町にあります。
当院は昭和29年に内科・呼吸器科26床でスタートしました。現在は30の診療科があり、病床数は343床(一般病床90、精神科病床93、回復期リハビリ病床47、障害者等一般病棟41、地域包括ケア病床34、医療療養病床25、緩和ケア病床13)です。
平成29年度診療実績は入院患者延べ数11万6959人、新入院患者数2789人、外来受診者数7万1567人、平均在院日数13.4日、病床利用率は92.1%、救急車搬入件数1631件、紹介率55.5%、逆紹介率87.5%です。
1.当院の特徴について
①ほぼ全ての診療科を標榜しており、急性期から慢性期、回復期まで幅広く多様な疾患に対応できる体制をとっています。特に脳卒中や心筋梗塞等の血管疾患、及び消化器疾患にはそれぞれの専門医が迅速な対応を実施しています。またリハビリテーションにも力を入れており急性期から慢性期、維持期のリハビリテーションを実施し、常にできるだけ住み慣れた環境で生活できるように支援しています。
②放射線専門医がすべての画像をダブルチェックして迅速かつ的確な画像診断を行っています。
③地域医療支援課を通じて地域の開業医との連携を図っています。平成24年に地域医療支援病院の承認を受けています。
④法人内には退院後の生活を支える介護関連施設が充実しており常に連携をとることで、切れ目のない医療と介護を提供しています。介護老人保健施設サンライフ聖峰、グループホームが3事業所、小規模多機能型居宅介護施設が4事業所、訪問看護ステーション、訪問介護事業所、重度認知症デイサービス等により地域の患者・家族の支えとなり看取りまで対応できる体制を構築しています。また関連施設である社会福祉法人ひじり会とも連携しています。
⑤健康増進と予防医療にも力を入れています。当院併設のサンヘルス聖峰は厚生労働省指定の運動施設であり、また地域保健センターでは検診事業も行っています。
2.地域医療支援課について
当院の地域医療支援課は総スタッフ数14名です。保健師1名、看護師1名、社会福祉士5名、精神保健福祉士3名、事務職4名です。3次救急病院やかかりつけ医からの紹介患者様の緊急の受け入れ相談、受診予約、検査予約の受付、診療情報提供書(紹介状・報告書)の依頼、送付、救急統計、紹介、逆紹介統計、近隣消防署との連携を行っています。また登録医療機関向けの連携講演会、症例検討会の企画、案内も行っています。
平成30年4月から名称が変わった入退院支援加算1を算定しており、退院支援看護師と連携し入院後に退院困難な患者の早期抽出を行い、多職種でのカンファレンスを入院翌日に行う体制をとっております。入院時支援加算も届け出済です。
ソーシャルワーカーは病棟担当制で入院早期から支援・介入しています。必要に応じ、限度額認定証の手続きや、介護保険申請の支援を行います。また治療、リハビリが進み身体状況が回復してくる事で起こってくる退院に向けての種々の問題にはできるだけ患者家族の気持ちに寄り添い支援を行ないます。そして、患者がその人らしく生活できる場所へ退院できるように病棟スタッフ(医師・看護師・リハビリスタッフ等)やご家族と連携して相談支援を行っています。退院支援に追われる毎日ですが患者、家族が当院に入院してよかったと思えるようにソーシャルワーカーとして何ができるかを常に考えながら支援を行っています。
『地域のために、地域とともに』という当院の理念にもつながる地域包括ケアが謳われる中、医療と介護の橋渡しが円滑に行われ、患者・家族が安心して退院し、在宅に帰ることができるような患者支援を今後も行いたいと考えています。
医療法人聖峰会 田主丸中央病院
〒839-1213 福岡県久留米市田主丸町益生田892
TEL : 0943-72-2460
平成30年8月1日現在